神戸出身の新星・三原舞依、GPデビュー戦3位 真央上回るも「まだまだ」

 「フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・スケートアメリカ」(22日、シカゴ)

 女子はGPデビュー戦となった三原舞依(17)=神戸ポートアイランドク=がショートプログラム(SP)2位からフリー3位の123・53点を加え、合計189・28点で日本勢トップの3位に入った。SP5位の浅田真央(26)=中京大=はフリーで自己ベストを30点以上下回る112・31点の6位に沈み、6位に終わった。村上佳菜子(21)=中京大=は10位。アシュリー・ワグナー(米国)が合計196・44点で優勝した。男子SPは、4回転フリップを着氷した宇野昌磨(18)=中京大=が89・15点で首位に立った。

 初陣でいきなり表彰台に乗ったうれしさよりも、三原は演技後半に崩れた悔しさに涙した。「会場や歓声が大きくて少し流された。トップ選手はしっかり雰囲気をつくってオーラがあったが、自分にはそれがなくて練習してきたことを本番で出せなかった」。普段の強心臓ぶりも、GPデビュー戦の最終グループの戦いにのまれてしまった格好だ。

 日本選手初のGPデビュー戦制覇を狙ったSP2位からのフリー。冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループを鮮やかに跳んだが、演技中盤に落とし穴にはまる。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)の連続ジャンプを失敗した後、焦って息が上がってしまいミスが重なった。演技後半のジャンプ得点は基礎点の1・1倍を得られるだけに響いた。

 関節の難病「若年性特発性関節炎」のために昨年末から4カ月の休養を余儀なくされての復帰シーズン。まだ体力も不足しているという。

 今大会では、憧れの選手の一挙手一投足を見逃すまいと、練習そっちのけで浅田らの滑りに見入っていた17歳。「マッサージで浅田さんと一緒になって、写真を一緒に撮ってもらい、最高に幸せと言っていました」と中野コーチが明かすほど、三原にとって浅田はパワーの源のようだ。

 そんな偉大な先輩を順位では上回ったが、「自分はまだまだと感じたし、もっとメンタルを鍛えないといけない」と浮かれた様子はない。第5戦・中国杯(11月、北京)では今大会優勝のワグナーと再戦予定。優勝でGPファイナル(12月、仏マルセイユ)進出につなげたい。

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