五輪排除のロ選手が競技会 陸上界窮地、影響長期化も
【モスクワ共同】ドーピング問題でリオデジャネイロ五輪から締め出されたロシア陸上選手らが28日、モスクワで独自の競技会を開いた。リオに向けて練習してきた選手の体調維持などが目的とされる。世界トップ級の実績のある選手らも参加するが、陸上女子棒高跳びの世界記録保持者イシンバエワ選手は無意味だとして出場を拒んだ。
国際陸連のロシアを五輪から排除する決定で、世界の一流選手と競う機会を失った選手は落胆。同国陸上界は窮地に追い込まれ、影響は尾を引きそうだ。
イシンバエワ氏は記者団に「まだ望みはある」と述べ、既に絶望的になっている五輪出場を諦めきれない心情を吐露した。