大相撲の大関稀勢の里が30日、綱とりに挑む名古屋場所(7月10日初日・愛知県体育館)に向け、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を再開した。場所前の7月3日で30歳になるが「体は元気だし、これから力もついてくる」と意気込んだ。
2場所連続の13勝。日本相撲協会審判部は初優勝を昇進の条件に挙げ、横綱審議委員会からは高い水準の勝利数や内容を求める意見も出た。夏場所を制した白鵬からは、土俵を離れての行動面も磨いていくべきだと指摘された。これに対し「自分は力士として生きているから、土俵の上でしか表現できない。しっかり結果を残し、しっかりやることが自分の使命」と冷静に語った。