錦織ストレート勝ち V3に王手

 「男子テニス・バルセロナオープン」(22日、バルセロナ)

 シングルス3連覇を狙う第2シードの錦織圭(26)=日清食品=は準決勝で、第6シードで世界ランキング22位のブノワ・ペア(フランス)に6-3、6-2で勝ち、3年連続で決勝に進んだ。24日の決勝では第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第10シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)の勝者と対戦する。

 昨年、ハードコートで2連敗と苦杯をなめさせられた難敵に雪辱した。錦織は1時間強でペアを退け「気持ち良くプレーできた。いい感じで戦えたと思う」と喜んだ。

 準決勝を前に「きっと難しい試合になる。彼のサーブとバックハンドに一番気を付けたい。彼のペースにならないようにしたい」と警戒心をあらわにした。一方では「自分も去年より強くなっているし、クレーでの試合になればまた違う」と自信ものぞかせた。その言葉通りに赤土の上でプレーを展開した。

 好機で一気に畳みかけた。第1セットは第5、第9ゲームをブレークした。第2セットは第2ゲームでブレークに成功しながら直後のサービスゲームを落とした。それでも第4ゲームを再びブレークし、その後もラリーで相手を振り回して主導権を渡さず、危なげなく押し切った。

 3連覇まであと1勝。また優勝できるかと問われ、「そうしたいね」と力強く返した。

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