ロンドン五輪金の松本薫が2回戦敗退

 「柔道・グランドスラム東京」(4日、東京体育館)

 リオデジャネイロ五輪代表選考の一つとなる大会が開幕し、男女計5階級が行われた。57キロ級ではロンドン五輪覇者で8月の世界選手権を制した松本薫(28)=ベネシード=が2回戦で敗れる波乱があった。

 松本は「悔しい気持ちでいっぱいです」と、淡々と試合を振り返る言葉に無念さをにじませた。敗れた相手は13年世界女王のシルバ(ブラジル)。警戒していた強敵を相手に押し気味に試合を進めていたが、中盤に大外刈りで有効を奪った。だがその直後に落とし穴。倒れていた相手の逆襲に遭い、右腕をきめられた。「跳び十字は全く頭になかったので、それが敗因」と分析した。

 今年の世界選手権で優勝したが、さらなる成長を求めていた。「今の柔道ではあれが最高。その先に行くには、これを超えなければいけない」と、足さばきと組み手のスピードアップと、パワーの強化に手応えをつかんでの大会だったが「2割くらいしか出せなかった」と嘆いた。

 国内に強力なライバルは不在で、優勝すれば、リオ五輪代表をほぼ手中にした大会だったが、「今回の敗因を受け止めて、次の試合につなげていきます」。オリンピック2連覇を目指せる唯一の存在で、下を向いている暇はない。

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