浅田真央、最高基礎点想定でプラン変更

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ・中国杯は6日、北京・首都体育館で開幕し、男女ショートプログラム(SP)などを行う。5日は試合会場で公式練習があり、浅田真央(25)=中京大、本郷理華(19)=邦和スポーツランド=らが曲を流して調整。SPの新プログラムを試合形式としては初めて披露する浅田は、復帰当初のプランよりジャンプの基礎点(難度)を上げて臨むことになった。

 復帰2戦目の真央が、初披露のSPで歴代女子最高基礎点を想定した演技を披露する。10月上旬のGPシリーズ記者発表のときに描いていたジャンプ構成は(1)トリプルアクセル(3回転半)、(2)3回転フリップ-3回転トーループ、(3)3回転ループ、と続くものだったが、このうち(2)(3)を大胆にグレードアップ。(2)は後半を3回転ループへ、(3)は3回転ルッツへ、ともに基礎点がより高い内容で挑むことになる。この日の公式練習で“攻め”のプラン変更を明確にしたが、佐藤信夫コーチによると「本人の意向で決めた」という。

 「ルッツが結構いい感じでアウト(外側踏みきり)になってきて、連続もフリップ-ループの方が得意なので、そっちにしようと。決めたのはジャパン・オープン(10月3日)が終わってから」と真央。滑走軌道から逆方向へ回転して跳ぶルッツは、アクセルに次ぐ基準点が与えられる難ジャンプで、やや苦手としてきた真央はジュニア時代を最後にSPに入れるのを意図的に避けてきた。

 「踏み切りのエッジ(判定)が厳しくなったので、自分のジャンプを跳べるまでは入れていなかった」と言うが、左足外側に体重を乗せてきっちり得点を稼ぐ手応えをこの1カ月間の練習でつかみ、GPシリーズに間に合わせてきた。

 「ようやく自分が目指してきた目標のレベルまで来ているんじゃないかと思う」と、状態の良さを口にする真央。軽快なトランペットとパンチの効いた女性ボーカルが響くジャズの名曲「すてきなあなた」で中国の観衆を魅了する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス