中3池江代表入り 中学生は7大会ぶり

 「競泳、日本選手権」(9日、辰巳国際水泳場)

 女子200メートル自由形で4位までがリレーの派遣標準を切り、1分58秒77の中学新記録で3位に入った中学3年の池江璃花子(14)=ルネサンス亀戸=が、世界選手権(7~8月・ロシア)の800メートル自由形リレー代表に内定した。中学生の代表入りは、01年福岡大会の春口沙緒里以来7大会ぶり。女子100メートル平泳ぎは、14年アジア大会2冠の渡部香生子(18)=JSS立石=が1分6秒45で2連覇し、女子では今大会初の個人での代表入りを決めた。

 中学生で7大会ぶりに世界選手権の代表を勝ち取った池江はレース直後、ごしごしとタオルで顔を押さえつけた。うれし泣きではない。悔し泣きだった。

 「目指していた58秒台が出てうれしいけど、レースに負けたのは悔しい。代表も個人では入れなくて悔しい」。強さの原動力である負けん気の強さをうかがわせた。

 準決勝は中学新を出し1位通過。決勝は笑顔で手を振る余裕も見せながら登場し、臆することなくど真ん中の第4レーンに立った。

 最初の50メートルこそ5番手だったが、次第に速度を上げて食らいつく。「泳ぎがきつくて口の中がしびれた」と後半はバテかけたが、「最後はがむしゃら」とスピードを落とすことなく泳ぎ切った。

 第1日は、今季国内ランキング1位と得意とする100メートルバタフライで、まさかの20位予選落ち。「一番出たかった種目。落ち込んだけど、切り替えた」。過去を引きずらないタフさも強みだ。

 「(世界選手権は)絶対出られない大会だと思っていたけど、徐々に力がついてきて、昨春くらいから目標に変わった」と池江。「まだ実感が湧かないけど、体力強化をして、リレーでベストタイムを出したい」と意気込んだ。強心臓の14歳が国際舞台でも物おじすることなくがむしゃらに泳ぐ。

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