山の神・神野、進化走!自己ベスト更新

 「香川丸亀国際ハーフマラソン」(1日、香川県立丸亀競技場発着)

 箱根駅伝5区での驚異的な走りで注目を集めた“新・山の神”こと神野大地(21)=青学大=が、ハーフマラソンの自己ベストを大幅に更新する1時間1分21秒で9位(日本人3位)に入った。菊地賢人(24)=コニカミノルタ=が1時間0分57秒で日本人最高の7位。仙台育英高出身のポール・クイラ(25)=コニカミノルタ=が大会新の59分47秒で優勝。女子はイロイス・ウェリングス(32)=豪州=が1時間10分41秒で制した。

 “新・山の神”がフラットな讃岐路を快走した。1時間1分21秒。昨年のこの大会で出した自己ベスト1時間2分42秒を大幅に更新した。「思い切り走れたし、よく粘れた。100点です」。9位でゴールした神野は自画自賛した。

 序盤から積極的に前に出た。海外招待選手を中心とした先頭集団を引っ張り、最初の5キロを日本人トップの3位で通過した。8キロ過ぎで「おなかが痛くなった」と失速。集団から離れても、「名前をたくさん呼んでもらった」と沿道の声援を力に変えて踏ん張った。前日の会見で口にした「1時間2分15秒」の目標を1分近く上回る好タイム。日本人3位、学生ではトップでゴールに入った。

 箱根駅伝5区山上りでの驚異的な走りで一躍時の人となった。翌日から「毎日取材が入った」と“神野フィーバー”が続いたが、「練習はしっかりやれた」と冷静に調整をこなしてきた。

 来年のマラソン挑戦を視野に入れる神野の次なる標的は、3月1日の日本学生ハーフマラソン。そこで3位以内に入れば、7月のユニバーシアード(韓国・光州)に出場できる。「力はついてきていると思う。3位に入れるように頑張りたい」。箱根で確かな自信をつかんだ21歳は成長のスピードを緩めない。

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