大阪人間科学大 残り1秒競り勝った
「デイリー主催・西日本学生バスケット・女子準決勝、大阪人科大55‐53愛知学泉大」(31日、大阪市立中央体育館)
男女準決勝が行われ、女子は3年ぶり5回目の優勝を目指す大阪人間科学大が、愛知学泉大に55‐53で競り勝った。7回目の頂点を狙う大体大は東海大九州に72‐51で快勝した。決勝は昨年と同じ顔合わせ。男子は2連覇に挑む近大が大院大を66‐65で振り切り、40年ぶりの覇権を目指す中京大が天理大を65‐53で下した。1日は、3位決定戦が午前10時30分から、決勝は13時50分から、なみはやドームで行われる。
大阪人科大がラスト1秒で勝利をもぎ取った。第4Q、残り4秒で同点に追いつかれマイボールのスローイン。延長覚悟で挑んだラストチャンスだった。
エース畠中春香(2年)が放ったシュートは外れ、リバウンドを取った坂井郁香(4年)のシュートも入らない。延長突入かと思われた瞬間、途中出場の田中真琴(2年)がゴール下へと飛び込み、試合を決めた。
前日の立命大戦ではほとんど出番のなかった田中。「チームに貢献したいと思っていた。シュートが決まるかどうかは関係なく、自分が取ってやろうという気持ちで飛び込んだらボールがきた。何も考えずにシュートを打った」と、興奮した様子で振り返った。
出場時間約22分で11得点の活躍。ニューヒロインの誕生に、藤木沙也香主将(4年)も「全員で戦うバスケを強い相手に対してやれた」と誇らしげだ。
2連覇を狙う大体大との決勝へ、「優勝しかない。挑戦者の気持ちで」と田中。3年ぶりの頂点はすぐそこだ。
