葛西“若貴流決意”不撓不屈&一意専心
「ソチ五輪選手団結団式」(20日、東京都内)
ソチ冬季五輪に出場する日本選手団の結団式が20日、都内のホテルで開かれた。夏季五輪を含め、史上最年長での主将となったノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明(41)=土屋ホーム=は、決意表明で「不撓不屈(ふとうふくつ)」「一意専心」の熟語を用いて“若貴流”で五輪への意気込みを語った。
壇上に立った、ジャンプ界の生きるレジェンドの表情は、少し緊張気味だった。それでもマイクの前に立つと、きりっとした表情に一変。力強くソチへの思いを語った。
「私たちは、名誉ある日本代表選手団に選ばれたことを誇りとし、自覚と責任を持って大会に臨みます」という言葉で始まり「一人一人が不撓不屈の精神で取り組んできたトレーニングと、ソチに懸ける熱い思いを、チームジャパンとして集結し、一意専心、競技に挑みます」と、決意表明した。
大相撲の貴乃花親方が大関昇進時の口上で述べた「不撓不屈」と、同親方の兄である若乃花が大関、横綱への昇進時に用いた「一意専心」というフレーズを使用。「四字熟語の言葉の通りにメダルが取れればと思う」と、ソチで戦う強敵たちを“寄り切る”つもりだ。
選手団で最年長となる41歳は、ソチで日本人最多となる7度目の五輪を迎える。目指すのは、悲願でもある個人種目での金メダル獲得だ。今季は、11日にオーストリアで行われたW杯で自身にとって10年ぶりとなる優勝を飾るなど、好調を維持している。結団式後に行われた壮行会では、来賓の安倍総理から激励も受け「エネルギーとパワーをもらった。たくさんのメダルを取ってきたい」と決意を新たにした。
2月7日の開会式翌々日には、自身の個人ノーマルヒル決勝も控える。「一番いい色のメダルを取って、勢いをつけられれば」。レジェンドがオールジャパンを引っ張る。