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WBCカナダ代表の巨人マシソンは制球難…味方の加治前を病院送りに

頭部死球を受け、頭を抱える加治前(撮影・園田高夫)
 【2012年2月17日付デイリースポーツ紙面より】
 「巨人紅白戦、白組3-8紅組」(16日、サンマリン)

 守護神候補の右腕が大乱調の実戦初登板となった。巨人の新外国人、スコット・マシソン投手(27)が16日、紅白戦に初登板。紅組の2番手として登板し、加治前への頭部死球を含む2回4四死球の乱調ぶりで、制球への不安をのぞかせた。

 その1球で場内が騒然となった。2イニング目の四回。先頭の石井を四球で歩かせると、加治前への初球の直球が左側頭部を直撃した。加治前は担架で運ばれ、救急車で宮崎市内の病院へ直行。マシソンの顔に、明らかな動揺が見えた。

 幸い、X線検査で骨に異常はなく打撲だったが「申し訳ない。セットでの静止やクイックと、投球以外のことを考えすぎた」とマシソン。三回も2死から9連続ボールを投げるなどして2四球。12日のフリー打撃で151キロを計測した直球も、この日は142キロ止まりだった。

 「1つの教訓の中で、アップの材料にしてほしい」と原監督。だが、昨季の抑え・久保が右股関節手術で出遅れただけに、マシソンの出来は巨大戦力の弱点になりかねない。「キャンプの間に(課題を)出したい」という右腕の奮起が待たれる。

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