広島・新井監督“水谷魂”受け継ぐ「本気で叱ってくれる」「愛情のある方だった」 阪神時代に指導受けた大先輩悼む

 広島・新井貴浩監督(48)が11日、心不全のため10日に死去した水谷実雄さんを追悼した。カープの大先輩であり、阪神時代には指導も受けた。“水谷魂”を受け継ぎ、強いカープを作り上げる。

 訃報に接し、「ほんと悲しいね…」と沈痛な面持ちとなった指揮官。水谷さんとは2013年の1年間、阪神でチーフ打撃コーチと選手という間柄だった。当時36歳で右肩のケガから再起を目指していたベテラン・新井に水谷さんは春季キャンプでの強制早出特打を厳命するなど“鬼軍曹”ぶりを発揮した。

 当時を振り返り、「自分はもうその時は結構年齢がいっていたけど、叱ってくれた。本気になってくれるというか、本気で叱ってくれるコーチでした」と感謝。水谷さんが阪神のコーチを1年で辞任した後に食事をともにしたことも思い返し、「水谷さんがカープの選手だった時とかの話をたくさん聞かせてもらって、その時のうれしそうな顔が思い浮かびます。心からご冥福をお祈りします」としんみりと語った。

 立場は変わって、今は自らが指導者としてチームを指揮しながら、選手を鍛える側に回った。水谷さんは「厳しい方だったけど、愛情のある方だった」という。大先輩の指導スタイルも胸に留めながら、選手と真正面から向き合い続ける。

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