２７日・巨人戦（富山）に先発する広島・玉村昇悟投手（２４）が２６日、プロ入り初の北陸凱旋（がいせん）登板を心待ちにした。福井県越前市出身の左腕は「（福井から）近いので、見に来てくれる人は多いと思う。いい姿を見せられたら」と意気込んだ。

　高校時代は丹生高校のエースとして活躍。現地観戦を予定する同校の春木監督は、今も登板した試合を映像でチェックしてくれている。「毎回連絡をくれるので、ありがたいです」と恩返しの思いも白球に込める。

　巨人戦は今季初先発。「いろんな人が毎日打っているイメージがある。回の先頭を抑えていけたら」と流れを渡さない投球がテーマだ。当初は中６日で２５日・ＤｅＮＡ戦に先発予定だった。だが２４日の同戦が雨天中止となり、２５日は床田がスライドで先発した。富山での先発が決まった２４日、新井監督は「これも何かの巡り合わせなんじゃないかな」と、ほほ笑んでいた。

　「１イニング１イニング丁寧に、何とか先制点を与えないようにしていきたい」と左腕。周囲の期待も力に変えて、４日・中日戦以来の２勝目をつかみ取る。