広島・末包 東撃ち!14戦ぶり3号 対戦打率・406「初球から積極的にいけた結果」 八回空振り三振は反省
「DeNA2-1広島」(25日、横浜スタジアム)
完璧に捉えた打球が、赤く染まった左翼席中段に突き刺さった。広島・末包昇大外野手はマウンド上で顔をしかめる東を尻目に、納得の表情でダイヤモンドを1周。相手エースから放った自身14試合ぶりの一発を、「甘い球だったので素直にバットを出せた」と冷静に振り返った。
二回だ。先頭で打席を迎えると、初球のフォークを完璧に捉えた。打った瞬間の一撃は先制の3号ソロ。「初球から積極的にいけた結果、本塁打になってよかった。暢仁が初回から良いピッチングをしていたので、先制点を取ることができてよかった」と投手戦が予想されていた中で、貴重な先制点をもたらした。
積極打法が“東撃ち”につながっている。前回、5日の対戦(マツダ)でも初球を捉えて2号2ランをお見舞い。この日も「しっかりゾーンに来た球を振りにいけた」と初球を迷わず振り抜き、左腕に対して2戦連発とした。通算でも32打数13安打、打率・406、3本塁打とし、マークしている8打点は、東がプロ通算で対戦した打者でワースト。“東キラー”ぶりが際立っている。
しかし、主砲として悔しい場面もあった。1点を追った八回2死二塁ではウィックの前に12球粘るも空振り三振。「追い込まれて難しくなった」と唇をかんだ。チームは約2週間ぶりに首位陥落。惜敗を糧にして、末包が勝利をたぐり寄せる一打を放っていく。



