広島投手陣を助けた菊池と矢野のファインプレー 安仁屋氏「守備の差が出た試合とも言える」

8回、牧の打球に飛びつき、二塁へカバーに入った矢野にグラブトスする菊池(撮影・市尻達拡)
6回、宮﨑敏郎の遊ゴロを三塁へ送球し、佐野恵太をタッチアウトにする矢野雅哉(撮影・市尻達拡)
 8回、牧の打球に飛びつき、二ゴロにする矢野(撮影・市尻達拡)
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 「広島8-7DeNA」(5日、マツダスタジアム)

 広島が延長十一回サヨナラ勝ちで今季初連勝。3カード目で初の勝ち越しを決めた。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(80)は二遊間の守備を高く評価し「守備の差が出た試合」と分析した。

  ◇  ◇

 先発の床田は初回に3本のヒットを浴びて先制を許したが二回以降は自分のペースで投げることができていたね。カウントを有利にして、石原とも息が合っていたと思う。

 その中で投手は守備に助けられた。特に二遊間の2人。矢野は六回に1死二塁で二塁ベース寄りのゴロを捕球して三塁に投げてアウトを奪った。あの位置でボールを捕って三塁に投げようなんて普通は考えない。素晴らしい選択だった。八回は無死一塁から菊池が中前に抜けそうなゴロを横っ跳びで捕って二塁でアウトを取った。先頭を出していたマウンドのハーンは、だいぶ救われたと思う。相手は失策絡みで点を失っていたから、守備の差が出た試合とも言えるよね。

 打線もつながるようになってきて、チームも上向いてきた感じがある。ケガ人が出てしまっているけど、代わりに出ている選手が活躍しているのも大きい。同一カード3連勝を果たせば、この勢いは本物になってくるだろう。

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