広島・床田 セトップタイ5勝目も初回は「ビックリしましたね」 初の球団日本人左腕マツダ通算20勝目

 3回、3ランを放った末包(52)を笑顔で迎える床田(左)=撮影・田中太一
 1回、中野の打球に飛びついて好捕し、二塁へトスする矢野(撮影・田中太一)
 6回、野間の好守に手を上げる床田(撮影・市尻達拡)
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 「広島6-2阪神」(21日、マツダスタジアム)

 首位が相手でも、リズムを乱すことなくアウトを重ねた。広島の床田寛樹投手(29)が7回1/3を投げ、6安打2失点(自責点1)でリーグトップに並ぶ5勝目。「先に点を取ってくれて、楽な気持ちで投げられた」と振り返った。

 初回は珍しく先頭・近本にストレートの四球。「ビックリしましたね。(ストライク)入らへん、入らへんって。少し探り過ぎた部分があったかなと」。続く中野の中前へ抜けそうな打球を遊撃・矢野が横っ跳びで捕球して二塁で封殺した。「大きかった」と後輩に感謝。なおも2死一、二塁とされたが、ノイジーを一飛に仕留めて立ち上がりを無失点で終えた。

 二回以降はリズムに乗って主導権を渡さない。「僕は三振を取れるタイプじゃない。打たれて守ってもらうタイプ」と話すように、四回と五回はいずれも先頭を出塁させても、1死一塁から併殺で流れを断ち切った。完封ペースだったが、八回は小園の失策などが絡んで2点を失い降板。「ああいうところで踏ん張れるようになれば、野手からも信頼される」と課題も持ち帰った。

 これで村上との今季の投げ合いは2勝2敗。さらに球団の日本人左腕では初となるマツダスタジアムでの通算20勝目となった。「今、生きのいい左投手が多い。僕自身もっと勝って、後輩たちを引っ張っていけるようにしたい」。先発陣の軸としての自覚を強め、チームを支えていく。

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