広島・大瀬良 四回途中3失点も手応え「試したかった球種でアウト取れている」術後最多76球

 1回、栗山の打球に飛びつく大瀬良(撮影・園田高夫)
 力投する大瀬良(撮影・園田高夫)
 4回途中でマウンドを降りる大瀬良(左)=撮影・園田高夫
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 「オープン戦、西武6-5広島」(20日、ベルーナドーム)

 これまで多く開けてこなかった“引き出し”への自信が深まった。だからこそ、結果を額面通りに受け取らなくていい。広島の先発・大瀬良大地投手は3回0/3を4安打3失点。昨秋の右肘手術後、実戦では最多の76球を投げ「いいものもあったし、まだまだというところもある。継続してやっていきたい」と振り返った。

 収穫は、変化球について。初回無死一塁で外崎をツーシームで遊ゴロ、2死三塁でも同じ球でアギラーを空振り三振に斬った。二回1死ではコルデロをフォークで空振り三振。二つの変化球で好結果をもたらし「試したかった球種でアウトが取れている部分は良かった」と手応えを語った。

 自身の代名詞はカットボール。これまで投球全体の割合で多くを占めていなかったツーシームやフォークで凡打を重ねられれば、何よりプラス。カットボールだけに頼らない組み立てができれば、投球の幅も広がる。

 三回は不運な当たりなどでピンチを招いた。栗山、アギラーに連続適時打を浴びるも、及第点の内容。四回先頭・源田に四球を与えたところで降板したが、アクシデントではなく予定の球数に達したことが理由だった。

 順当なら開幕2カード目、4月2日からのヤクルト3連戦中に今季初登板を迎える見込み。開幕前にはあと1試合に登板し「もちろん、いい形で内容も結果も良く終われたら一番いい。そうなるように」。抜かりなく、最終仕上げを施していく。

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