広島・坂倉 「ここまで来れてホッとした気持ち」球団捕手史上最速1億円突破 来季3年ぶり打率3割へ「今年以上に自覚を」

 広島・坂倉将吾捕手(25)が6日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万増となる年俸1億2500万円でサインした(金額は推定)。球団捕手では最速の1億円突破となった。捕手専念で臨んだ今季は120試合の出場でチームのAクラス進出に貢献。来季は3年ぶりのシーズン打率3割を目標に掲げた。

 歯を食いしばりながらマスクをかぶった日々が、大台につながった。入団8年目での1億円突破は、球団捕手で最速。坂倉は「なんだかんだ7年終わったので、ここまで来られてホッとした気持ち」と、はにかんだ。

 8年目での1億円到達。球団高卒野手では6年目の前田智徳、7年目の江藤智と鈴木誠也に次ぐ4番目のスピードとなった。今季は正捕手として120試合に出場し、打率・266、12本塁打、44打点。2位に躍進したチームを扇の要として支えた点を評価され、「捕手として1年間、100試合以上(の出場)は目標で、本当にできると思っていなかった」と振り返った。

 今季の打撃成績には「納得していない。今年が最低(ライン)」と満足感は皆無。主軸を担った西川がオリックスに移籍し、来季は中軸打者として今まで以上の期待を背負う。「1人、(広島より)東の方に飛び立たれたので今年以上に自覚を持ってやっていきたい」。その西川の穴を埋めるため、打撃面で定めるのは打率3割だ。

 2021年にはリーグ2位の打率・315を記録。それ以来の3割到達へ「ちゃんと打てる、と証明したい」とバットマンとしての意地をのぞかせた。

 加えて、打点にもこだわる姿勢を強調。「1点に執着して。1点を守る側の人間でもある」。捕手として、1点の重みを肌で感じたからこその誓い。泥くさく勝利への執念を燃やしていく。

 11月の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ」にはオーバーエージ枠で日本代表に選出され、正捕手として優勝に貢献。「『このままではダメ』と思わせてくれる舞台を経験できた。プラスになった」と日の丸を背負った時間も糧にする構えだ。

 増額分の使い道には「軽井沢に別荘を一軒、と思ったけど、そんなわけにもいかず…。自己投資が増えてるので、そこの足しに」と笑いを誘った。「個人的な目標はすごく高く持ちたい。ただ、先を見過ぎても足をすくわれる。地に足を着けてチームのために頑張りたい」。歓喜のゴールを目指す来季、若き司令塔が先頭に立つ。

 ◆坂倉が球団捕手最速の大台 坂倉が球団捕手最速となるプロ8年目での1億円到達。1億円到達した球団捕手は過去に2人。石原慶幸(大卒)がプロ11年目の2012年度で1億円、会沢翼がプロ14年目の20年度で1億8000万円となった。

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