安仁屋氏 広島ナインを絶賛「全員がヒーローの好ゲーム」
「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、広島東洋カープ3-2横浜DeNAベイスターズ」(14日、マツダスタジアム)
レギュラーシーズン2位の広島が3位のDeNAに3-2で先勝した。同点の延長十一回、秋山翔吾外野手(35)が自身初となるポストシーズン(PS)のサヨナラ打。劇的勝利を目の当たりにしたデイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(79)は「全員がヒーローの勝利」と手放しで称えた。
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お客さんの誰もが喜ぶ最高の試合になった。まずは両軍の先発が、さすが2桁勝利という、ピンチはあっても「あと1本」を許さない粘り強い投球で投手戦に持ち込んで締まった試合になった。
その中で、床田は六回、宮崎に2ランを許したのだが、先頭の大田に与えた四球がよくない。八回にカープが追いついたところもそうだが、接戦での四球はどうしても失点に絡みがちだ。
それらも含めてカープもDeNAも似たような攻防に終始したのだが、シーズン同様、中継ぎ陣の質でわずかに上回ったカープに軍配が上がった。
しかも通常のブルペンメンバーに加えて延長に入ると九里がイニングまたぎで登板。体もボールも強い九里だからこそできることで、ベンチにとっても非常に頼もしい存在だ。
そして八回にスクイズを決めた菊池、十一回に先頭で出塁した堂林、サヨナラ打の秋山と『誰が』ではない、全員がヒーローの勝利となった。勢いをもたらし、ファーストステージ突破に大きく前進する勝利だ。





