「東京ヤクルトスワローズ２－１広島東洋カープ」（１２日、神宮球場）

　広島は二回に坂倉の１２号ソロで先制したものの後が続かなかった。先発の玉村は三回無死一、三塁から山田の併殺打の間に同点に追いつかれると、続く村上に一発で勝ち越しを許した。今季２度目の５連敗で、神宮球場は６連敗となった。

　新井貴浩監督は打線について「各打者しっかり捉えていた打球も多かったし、あともうひと押しというところだったかな」と振り返った。

　西川、菊池が抜ける中、堂林をプロ初の４番で起用。「選手の状態と相手投手との兼ね合い、あと打線のつながりを考えたときに、彼の４番がベストだと思って入ってもらった」と説明。

　プロ２年目の田村がプロ初スタメンで初安打を記録し、「本人もうれしいと思うし、１打席目から雰囲気はあったよね。いい雰囲気があった。内容も良かった。１打席目は追い込まれてファーストゴロかな。あれも、そこに行くまでの見送り方だったり、投球に対する反応の仕方もいいなと思った。彼が１軍にいたのはだいぶ前になるけど、最後に見た彼と久しぶりに上がってきた彼と（は違う）。映像ではチェックしていたけど、生で見た目というのは（違う）。やっぱり生で見ないと分からないところもたくさんある。いい雰囲気を持って、いい反応をして、いい入りをしていたと思う」と話した。

　先発の玉村は４回８安打２失点で降板。「どこが悪かったかしっかり反省して、また次の登板機会に備えてもらいたいと思う。逆に４回でヒット８本で四死球２つ、考え方によってはそれで２点に抑えている。またしっかり自分でいろいろ考えて反省して、次にいかしてほしい」

　玉村のあと益田、中崎、大道と無失点リレー。打線が打っていればという展開になった。「そこはどうしたらつながっていくのか、采配、そして起用を私がしっかり考えたい」とうなずいた。

　優勝が厳しくなった現状。残り試合をどう戦うか。「目の前の一戦一戦を戦っていくという気持ちをすごく感じる。気持ちが抜けているとはまったく感じない。やっぱり残りの試合というのは大切に、一戦一戦戦っていきたい。また、今日の田村もしかり、若い選手もチャンスがあると思うので、そこどんどん経験して、成長して行ってもらいたい」

　１３日は大瀬良が先発する。