カープ森下 投打に大車輪で交流戦初勝利 新井監督賛辞「投げて良し、打って良し、大活躍」

 4回、中前へはじき返しマルチ安打を決める森下(撮影・田中太一)
 6回、スクイズを決める森下
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 「広島4-2ソフトバンク」(3日、マツダスタジアム)

 広島が森下暢仁投手(25)の投打にわたる活躍で対ソフトバンクの連敗を5で止め、4年ぶりの勝利を挙げた。森下は投げては7回2安打無失点の好投、打ってはマルチ安打に六回にはスクイズも決めた。プロ4年目にして通算30勝目、交流戦は6試合目の登板でプロ初勝利となった。

 打って守って走って、これぞ“野球少年”森下の真骨頂だ。

 初回は2死から2四死球でピンチを迎えるが、栗原をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、一気に乗った。二、三回は走者を出しながら併殺で切り抜ける。六回には2死から林の失策で出塁を許すが、続く栗原の投前のボテボテの当たりを素早いダッシュでアウトに。強力ソフトバンク打線を相手に甲斐の2安打のみ、7回無失点と圧倒した。

 「前回の方が良かったんですけど、なんとか粘り強く投げられた。四死球もありますし、走者を出す機会も多かった。続けてボールとかもあったのでそこは修正したい」

 目指すところが高いだけに、結果だけでは納得しない。それでも投げるたびに強くなっていくボールには手応えを感じている。

 「真っすぐでファウルも取れていますし、そこはいいのかなと思います」

 得意の打撃では二回に今季初安打を放つと四回にも中前打でマルチ安打。さらに六回1死一、三塁では絶妙のセーフティースクイズを決め「誰がどう見てもうまかったと思います」と自画自賛した。

 ソフトバンクとは昨年5月28日(ペイペイ)の対戦で六回途中で自己ワーストの9失点という屈辱も味わったが見事にリベンジ。プロ4年目にして交流戦初勝利となった。

 新井監督も「投げて良し、打って良し、大活躍。大車輪の一日でしたね」と最大級の賛辞を贈った。

 森下は常々、「毎日、試合に出られるから野手をやってみたかった」という野球好き。昨オフ、右肘クリーニング手術から初めてキャッチボールをしたときのことが忘れられない。

 「本当に近い距離でふわっと投げただけなんですけど、笑顔になるっていうか。自然と笑ってたんです」

 野球ができる喜びを再認識した瞬間だった。

 復帰5試合連続で安定した投球。打撃も守備も抜群のセンスを見せる。剛腕復活を超えて、さらなる覚醒の時期に突入した。

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