九里は「まだまだ上を目指せるはず」 好投にもカープOBが指摘する理由とは
「広島6-2中日」(24日、マツダスタジアム)
広島・九里亜蓮投手(31)が7回1失点の好投でチームの連敗ストップに貢献した。それでもデイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)は「さらにいい内容を求めたい」と指摘。今後に向けて「攻めの投球でチームを勇気づけてほしい」と期待した。
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九里は今季、中日に対し、試合前まで24イニング無失点ということもあり、自信を持ってマウンドに上がり、しっかりと結果も出した。四回に同カード初失点はあっても慌てることなく要所を締めた。
しかし、だからこそさらにいい内容を求めたい。この日は変化球から入る投球が目についた。やはり九里の持ち味は思い切り腕を振るストレートを投げ込む中でカウントを有利に持っていく投球だ。
前回、17日のDeNA戦ではかわすような投球から四球も絡んでの3被弾があったばかりだ。この日も変化球の多投、ボール先行という姿が見られた。
故障者も少しずつ増えてきた現状、九里はチームの中心として投手陣を引っ張っていく存在であってもらいたい。来週には交流戦も始まるだけに、もっともっと九里らしい、攻めの投球でチームを勇気づけてほしい。
打線も強烈な先制パンチはあったが、四回以降は1安打。カープが目指すべき粘り強い、嫌らしい攻撃という面では少し、物足りなさを感じた。