安仁屋氏が森下絶賛「心身両面でのスタミナを発揮」「好調時に完全に戻った」
「広島2-1DeNA」(7日、マツダスタジアム)
広島が延長十回、西川龍馬外野手(27)のサヨナラ本塁打で競り勝った。白星は付かなかったが、先発の森下暢仁投手(24)が9回1失点の好投。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(77)は「心身ともに強いスタミナを感じさせた」と右腕の投球を絶賛した。
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森下は五回に1点は失ったが、9回1失点は文句の付けようのない好投だった。特に、緩いカーブなどでカウントを稼ぎ、追い込んでからは強い球を内角に投じる配球で、坂倉との息も合っていたと感じた。
四回のソトの二塁ハーフライナー、八回は大田の遊ゴロ、そして九回も牧を遊ゴロと、いずれもそうした強気の攻めで好打者を打ち取っていった。
特に評価したいのが、初回から150キロを超える直球を主体にし、また自身の打席でも六、七回は出塁後、イニングが終わるまでベンチに戻れない状況もありながら、最後まで直球の力が落ちなかったところだ。
心身ともに強いスタミナを感じさせた姿は、昨年以前の好調時に、完全に戻ったと感じさせるし、エース級の価値がある。
最後に決めた西川はそこまで4打数無安打も、さすが3割打者と思わせる活躍だが、それを引き出したのも森下、ケムナの我慢の投球があってこそだ。