広島まさか逆転負け 継投が誤算 佐々岡監督「(先発床田が)終盤球が甘めに」と説明

 「巨人5-3広島」(20日、東京ドーム)

 広島がまさかの逆転負けで今季2度目の3連敗。1点リードの八回1死二塁で送り込んだ2番手・島内颯太郎投手(25)が裏目。開幕から7試合連続無失点だった右腕が痛打を浴びた。巨人キラー・床田寛樹投手(27)の力投も、五回の西川龍馬外野手(27)の1号先制2ランも勝利には結びつかなかった。

 1点リードで迎えた八回1死二、三塁。タイミングを崩したはずのポランコの打球は非情にも右翼線を抜ける逆転打となった。マウンド上の島内は表情をなくし、三塁ベンチはぼう然となった。

 カープのペースで進んでいた試合だった。巨人キラーの床田は序盤に“魔球”パームボールを温存する配球で翻弄(ほんろう)。五回までわずか1安打と昨季からの巨人戦の連続無失点を21イニングまで伸ばしていた。

 3点の援護ももらって最後まで投げきる勢いすら感じさせた。ところが、六回2死二、三塁のピンチで岡本和へ投じたパームが高めに浮き、2点打を浴びて1点差。七回無死一塁は中田を三ゴロ併殺打に打ち取り、なんとかしのいだ。今季最長となる八回も続投したが、1死から吉川に二塁打を許すと、佐々岡監督は島内へのスイッチを決めた。

 しかし、開幕から7試合連続無失点の右腕が踏ん張りきれない。坂本に対してカウント2-2からの7球目、チェンジアップが暴投となり吉川の三進を許すと坂本には四球。代走・増田大が二盗を決めて二、三塁とピンチが拡大し、ポランコに逆転打を食らった。

 佐々岡監督は床田の交代について「終盤になって球が甘めに入っていたので。(回の)頭だったら中崎からだろうし、七、八回というとこは打者によって流動的に」と説明。床田は坂本に対して初回は四球、四回は中越えの二塁打、六回にも中前打とすべて出塁を許していた。

 床田は「(連続無失点の記録は)どうでもいいです。岡本の1球がもったいなかった。(途中交代は)めちゃくちゃ悔しい。仕方ないとは思いますけど、行かせてもらえるように1試合1試合頑張りたい」と唇をかんだ。

 これで3連敗となり、4月は6勝8敗1分けと負けが先行する形となった。打線がつないでもぎ取った得点を強力先発陣をはじめとした投手力で守り切るという戦い方で開幕からの快進撃につなげてきた広島。戦力は急には変わらない。我慢して続けていくしかない。

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