若鯉が躍動!高橋大、1軍昇格即安打 羽月&正随も負けじとH 佐々岡監督もニンマリ

 5回、中前打を放つ高橋大 
 7回、左前打を放つ羽月
 7回、二盗を成功させる正随
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 「オープン戦、広島1-0ヤクルト」(6日、マツダスタジアム)

 今年初の本拠地での戦いで若鯉がはねた。この日、1軍に昇格した広島・高橋大が五回に右前打を放てば、先発した正随、途中出場の羽月も安打をマークした。ドラフト6位・矢野(亜大)はキラリと光る守備で、1軍生き残りへ存在感を示した。

 「(高橋大は)一発で答えを出してくれた。それを見た正随も危機感を持ち、離されたくないというところで打って競争意識を見せてくれた。みんな競争だと思ってやっている」。佐々岡監督の表情は自然とほころんだ。

 遊撃で途中出場した矢野は、3度の守備機会で堅実なプレーを見せた。六回は三遊間の深い位置から矢のような送球で打者走者をアウトにし、七回には西田の中堅へ抜けようかという強烈なライナーを横っ飛びして捕球する美技もあった。

 天然芝の球場は、ほっともっと神戸で2度プレーした高校時代以来だ。打球処理が難しいマツダスタジアムでの“デビュー戦”を無失策で終え、「準備の段階で良い感じで入れていた」と充実感をにじませた。

 開幕まで約3週間。主力組のスタメン出場が増えれば、若手の出場機会は減る。19日からのソフトバンク3連戦は開幕以降を想定した戦いとなるため、残されたチャンスは残り8試合。勝負強さが求められている。

 逆転での開幕1軍を目指す高橋大は「何とか生き残れるように、自分がやってきたことを信じて継続してやりたい」と前を向いた。し烈なサバイバルレースが続く。

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