バティ連敗脱出弾!平成ラスト弾男が改元チーム1号!令和初星決めた

 「広島4-0阪神」(2日、甲子園球場)

 助っ人の一振りがチームを令和初白星に導いた。広島のサビエル・バティスタ外野手(27)が両軍無得点の九回、チーム令和1号となる決勝の5号2ランを左翼席へたたき込んだ。最近5試合で4発の量産態勢に突入。5試合連続打点と好調だ。チームの連敗を4でストップし、借金も3。3日からは本拠地・マツダスタジアムに帰り、首位・巨人を迎え撃つ。

 衝撃の一発に甲子園がどよめいた。0-0の九回1死二塁。絶好調バティスタが守護神ドリスのツーシームを強振した。打球は浜風にも乗って、左翼席へ一直線。平成最後の本塁打を放った助っ人が、今度はチームの令和1号を記録した。連敗を止め、新元号での初白星を呼び込んだ。

 「外寄りの真っすぐを狙っていた。(元号の意味は)最初は知らなかった。令和になったし、これからもたくさん打ちたいです!」

 試合後は自慢のドレッドヘアをなびかせて超ご機嫌。4月30日に平成ラスト弾を放った際は新通訳フェリシアーノさんが元号の意味を知らず、報道陣の質問に「???」。その夜、マジメなフェリシアーノさんは元号を猛勉強。翌5月1日には「昨日はスミマセンでした。令和、元号の意味分かりました」と笑顔で話した。

 投手心理や配球もレクチャーしてくれる新通訳の努力に応えるように、バティスタの調子が上がってきた。ここ5試合は19打数7安打。5試合連続打点と勝負強さも取り戻し、4月17日に・114まで落ち込んだ打率は・228まで上昇した。「以前はタイミングがちょっと遅かった。今は自分のタイミングで振れるようになったよ」と復調に手応えありだ。

 犬のアメリカン・ピット・ブル・テリアに似ていることから愛称は“ピットブル”。今でもそう呼ぶクレート通訳は現在一時帰国中だが、以前「ドミニカのカープアカデミーの時からバティとメヒアはよく練習していた」と証言。全体練習が終わってもバットを振り続けていたという。その姿勢は今も変わらず、早出特打の常連の“ピットブル”は「練習から一生懸命やっている」と胸を張った。

 連敗がストップし、緒方監督もホッと息をついた。「あそこでバティスタがよく打ってくれた」とべた褒め。高ヘッドコーチも「今の状態が続けば3番に固定できる。パワーのある外国人があそこにいたら怖いからね」とうれしそうに話した。

 バティスタは「自分のバッティングも考えるけど、チームが勝つことが一番だよ」と力を込めた。試合後には新相棒・フェリシアーノさんとのヒーローインタビューも初披露。楽しい掛け合いで沸かせたドミニカンが逆襲の切り札だ。

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