野間が復調弾「上からしっかりたたくことができた」 停滞ムード打破へ

 「中日4-3広島」(9日、ナゴヤドーム)

 もどかしい敗戦が続く中で、切り込み隊長の復調気配は明るい材料だ。広島・野間が一時は同点とする5号ソロなど2安打。4試合ぶりにHランプをともした。

 1点を追う五回無死。鈴木翔の外角直球を逆らわずにはじき返した。高々と舞い上がった打球は、切れずに左翼ポール際ギリギリにスタンドイン。「上からしっかりたたくことができました。少し上がり過ぎたかなと思いましたが、よく入ってくれました」と6月28日の巨人戦以来となる一発を振り返った。

 さらに六回は、一塁前へのボテボテのゴロを内野安打に。最大の持ち味である快足を生かして一瞬早くセーフにし、マルチ安打を記録した。

 この3連戦は、五回のアーチまで9タコ。前カードの阪神戦から数えれば、16打席連続無安打までトンネルはのびていた。「1本出たけど、チームが負けてしまったので…。1、2試合目も自分が打てなかった」。連敗の責任を感じて表情はさえなかったが、結果が出たという事実は、停滞ムードの打破に向けて心強い。

 「これがいいキッカケになるように練習します。自分もチームも切り替えて、休み明けからやりたい」と誓った野間。嫌な記憶はナゴヤで終わり。絶対的な強さを誇る本拠地で、本来の姿を取り戻す。

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