薮田、1軍合流!31日西武戦で先発 好相性・西武との交流戦で復肩じゃ
広島・薮田和樹投手(25)が28日、1軍に再合流した。31日の西武戦(マツダ)に先発予定で、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加。昨季の初先発は交流戦開幕戦だった5月30日・西武戦で、そこから快進撃が始まった。不調のため1日に出場選手登録を抹消され、2軍で調整してきた右腕は好印象を残す場から巻き返しを図る。
約1カ月ぶりに1軍に合流した薮田は、キリリとした表情でたっぷりと汗を流した。不退転の決意を持って上がるマウンド。「今は2軍から来た立場なので、何としても次のチャンスをつかんで、ローテーションに入っていくつもりです」と闘志を燃やした。
今季は開幕ローテには入ったが、オープン戦から露呈していた制球難を克服できなかった。4月30日の阪神戦で先発したのを最後に2軍降格。ファームでは本来の投球を取り戻すべく、直球の精度を磨き続けた。前回25日のウエスタン・オリックス戦では6回を4安打1失点2四球。「納得いくものが増えてきた」と手応えを示す。
好相性を力に変える。昨季は中継ぎから配置転換で初先発したのが西武との交流戦開幕戦だった。6回無失点で白星を挙げると、交流戦は3戦3勝、防御率1・35。リーグ戦再開後も快投を続け、15勝3敗でリーグ最高勝率をマークした。「いいイメージを今回にもつなげたい」と昨季と同じ相手を叩き、浮上を見据える。
自身が不在中、先発陣は大瀬良や岡田を軸に奮闘を続けている。「先発陣がすごい頑張ってる姿を見て、ここ(2軍)にいてはいけないとずっと思っていたし、戻ったら取り返すつもりでやっていた。しっかり取り返したい」。復権へ-。いざ、巻き返しの舞台へ足を踏み入れる。

