誠也、4番あるぞ! 緒方監督、ブチ上げた ハワイV旅行で来季構想明かす

 広島の選手、家族、関係者ら総勢198人が1日(日本時間2日)、優勝旅行先のハワイ・ホノルルに到着した。緒方孝市監督(47)は現地で来季に向けて、横一線での高い競争を求めることを要望。今季「神ってる」成績を残した鈴木誠也外野手(22)を来季4番に据える可能性も言及した。常夏の島で過ごすオフもリーグ連覇、日本一に向けて思いを巡らせている。

 来季に話題を向ければ、自然と言葉は熱を帯びた。真っ白いシャツのラフな格好でレセプションパーティーの会場に現れた緒方監督。南国ムードが漂う中、胸に秘める決意が口からあふれ出た。「競争」-がテーマ。その中で4番打者にも言及した。

 「誠也がそれほどの成長を見せてくれたら面白いね。外国人も含めて編成が固まったわけじゃないが、その可能性はゼロじゃない」

 温めているのは鈴木の4番プランだ。リーグ連覇、あと一歩及ばなかった日本一。指揮官は「チームの底上げが欠かせない」と言う。秋季キャンプで堂林、野間らが急成長を見せた中、来季ポジションは白紙を強調。リーグ優勝を成し遂げたメンバーが基本線になるが、「戦い方は変えないけど、メンバーは分からない」と続ける。

 特に4番争いは不透明だ。今季、開幕4番に入ったルナは退団。最も多かったのは新井の67試合で、来季も打線の軸として期待される。だが、40歳を迎えるシーズン。松山も4番奪取を宣言するなど、チーム内の競争は激しい。指揮官は一気にブレークした鈴木も、候補に入ってくる1人だと明言。22歳にはさらなる飛躍を求める。

 「無理やり打順を替えようと思わないけど。勝ち取って、上回る選手が出てくれば。誠也には、4番の前後を打つ活躍は最低限、期待しているんだから」

 シーズン序盤は7番を打ったが、中盤から後半は5番に定着。リーグ優勝を決めた9月10日の巨人戦(東京ドーム)では、4番・新井の後ろで2打席連続の本塁打。シーズンを通して打率・335、29本塁打、95打点と勝負強さが光った。打って、走って、守ってが広島の伝統野球。「つなぐ4番」を定着させて、両リーグトップの684得点を生んだ。

 常夏の島で輝く選手、スタッフ、その家族の笑顔に、来季への思いを強くする。攻撃のカギを握るのは鈴木だ。「連覇だと言っても、日本一にはなれなかったから。もう一回、スタート。挑戦者の気持ちを前面に出して戦いたい」と緒方監督。チーム内の競争こそが、常勝軍団形成の近道になる。出てこい、4番。激しい競争を歓迎する。

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