今村まさかの初失点…リード守れず 「僕が悪い。四球がすべてです」

 「日本シリーズ・第5戦、日本ハム5-1広島」(27日、札幌ドーム)

 リードを守ることができなかった右腕は、険しい表情で現実を受け止めた。1点リードの七回、先発・ジョンソンの後を受け登板した広島・今村猛投手が、まさかのシリーズ初失点。「僕が悪い。四球がすべてです」。バスへと続く通路に立ち止まった背番号16は、力なく言葉を紡いだ。

 これまで同様、ジャクソン、中崎へとつなぐべくマウンドに上がった右腕。だが、思いとは裏腹にボールが高めに浮き、先頭・田中賢に四球。市川の犠打と中島の左前打で1死一、三塁とされ、岡に中犠飛を許した。相手を鎮めるはずが、逆に勢いづかせる結果となってしまった。

 シリーズ初戦からの5試合連続登板は、広島で初。信頼があればこその連日のマウンドだ。崖っぷちに追い込まれても、その役割は変わらない。「あさって(29日)から広島に戻るので、自分たちの持ち味を出せたらと思う」。真っ赤に染まる本拠地で、やり返す。

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