広島・石原、9日に戦列復帰 バット頭部直撃から不屈闘志

 広島の石原慶幸捕手(36)が9日の阪神戦(マツダ)から戦列復帰する。8日はマツダスタジアムで打撃練習など約3時間、汗を流した。2日のヤクルト戦でバレンティンのバットが後頭部を直撃。「脳しんとう特例措置」で抹消されていたが、順調に回復。9日に再登録され、スタメンマスクを託される見込みだ。初戦の先発はジョンソン。昨年から登板全試合でコンビを組むバッテリーで、虎を狩る!

 練習を終えた石原は表情を引き締めた。コンディションに問題はなく、目指していた最短での復帰がかなった。悲願へと突き進むチームのために、再びグラウンドに立つ。

 「もう大丈夫、大丈夫。恐怖心も全然、ない。大事な時期に欠けてしまい、申し訳ない気持ち。これからチームが勝てるように、少しでも力になりたい」

 突然のアクシデントは2日のヤクルト戦(神宮)で起こった。空振りしたバレンティンのバットが後頭部を直撃。翌3日に出場選手登録を抹消された。通常は10日以上経過しなければ再登録できないが、今季から導入された「脳しんとう特例措置」が適用された。NPBが定めたプログラムを段階的に消化し6日の練習後にチームドクターのゴーサインが出たため、8日から再登録が可能になった。

 正捕手離脱後のチームは黒星を重ねた。今季初の4連敗を喫するなど5試合で1勝4敗。総失点は26で1試合平均は5・2に跳ね上がった。石原は「長いシーズンでこういう時期は来る。みんなでカバーして乗り越えていきたい」と前だけを見据えた。

 9日から地元で阪神3連戦に臨む。初戦の先発はジョンソンだ。昨年から登板全試合でバッテリーを組んできただけに、ジョンソンは「心強い。彼の経験、試合運び、配球には信頼を置いている。自分の投げようとしている一歩先のことを考えてくれている。彼のミットを目がけて投げたい」と全幅の信頼を寄せる。今季、対阪神は2試合で1勝。防御率1・38と抜群の安定感。ベテラン捕手のスタメン復帰は、左腕にとって大きな力になる。

 球団史上、捕手の最多試合出場は田中尊の1429試合。石原は1419試合で、あと10試合に迫っている。それでも「ピンとこない」と個人記録に興味を示さず、チームの勝利を第一に置いた。「カープの野球をすれば勝利に近づく。一戦一戦を戦っていきたい」。夏場以降が本当の正念場。身を粉にしてマスクをかぶり、投手陣を引っ張っていく。

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