「広島３－２ＤｅＮＡ」（２１日、マツダスタジアム）

　比類ない強さをみせつけた。本拠地のマウンドで広島・ジョンソンが躍動する。「ホームのマウンドは投げやすい」。前田、藤浪（阪神）に並ぶハーラートップタイの１３勝目は、マツダスタジアム７連勝で飾った。

　初回に２失点したが尻上がりに調子を上げた。「低めに投げて、ゴロアウトが取れたのが良かった」。２－２の四回無死二塁は、筒香を遊ゴロに打ち取るなど無失点。球数が１００球を超えた六回以降も、指先に狂いは生じなかった。

　婚約者の存在が何よりも大きな力になっている。菊池と上がったお立ち台。バックネット裏から見守ったカーリン・コマーさんに「Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」と愛を伝えた。１１月１４日には故郷のカンザスシティーで結婚式を挙げる予定。「結婚するのは大きなこと。うれしいね。２００人くらいの大きなパーティーになる」と目を輝かせた。

　７回３安打２失点で、防御率トップを死守。最多勝との２冠を射程圏に捉えた。「モチベーションは高い。いいシーズンを過ごせたと思えるように、残りの任された試合をしっかり投げたいよ」。勝利を呼び込む快投劇を、誰もが待っている。