エルド前半絶望も…右膝手術で長期離脱

 広島は19日、右膝の検査のため米国に一時帰国していたブラッド・エルドレッド外野手(34)が16日(日本時間17日)に右膝内側半月板部分切除の手術を受けた、と発表した。全治、復帰時期は未定としたが、一般的には復帰まで1~3カ月を要すると考えられ、最悪の場合は前半戦を主砲抜きで戦うことになる。オープン戦では打線の低調ぶりが目立つだけに、24年ぶりの優勝へ、大きな不安要素が生じてしまった。

 開幕1週間を前に、痛すぎる事態が発生した。右膝再検査のため一時帰国していたエルドレッドが「内側半月板部分切除」の手術を受けた。球団発表では復帰時期は未定だが、一般的には1~3カ月を要するとされ、最悪の場合は主砲抜きで7月の球宴までを戦わねばならない。

 エルドレッドは2月26日の韓国・KIA戦(コザしんきん)で右膝を痛め途中交代。沖縄や広島の病院で「右膝半月板損傷」と診断され、3月9日に一時帰国していた。

 昨季リーグ1位の37本塁打、同2位の104打点をマークした主砲。緒方監督は「彼の代わりはいない。今いるメンバーでやっていくしかない」と表情を曇らせた。

 ただ、穴を埋めるメンバーも心もとない。2月に盲腸の手術を受けたロサリオは、20日のウエスタン・ソフトバンク戦(雁の巣)で実戦復帰予定。緒方監督は「ロサリオの復帰が待たれるね」と期待を寄せる一方で、開幕については「投手3、野手1でいく」と明言した。外国人4人はグスマン、ジョンソン、ヒースと、中継ぎでザガースキーかデヘススのどちらかで、ロサリオは開幕構想に入っていない。新井も右肘痛で18日に離脱し、万全ではない。

 開幕メンバーで臨む方針だったオープン戦最後のソフトバンク3連戦も、戦い方に軌道修正を迫られた。新井の離脱に加え18、19日の2軍戦が雨天中止になったため、1、2軍を入れ替える判断材料がなかった。開幕メンバーの登録は24日。指揮官は「そこまで考えることになる」と、視線を落とした。

 オープン戦では、12球団最低のチーム打率・202。主砲の長期不在が決定的になり、起爆剤も今のところ見当たらない。24年ぶりの頂点を目指すチームが、開幕を目前に苦しんでいる。

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