広島のブラッド・エルドレッド内野手（３４）が１１日、マツダスタジアムで野村謙二郎監督（４７）からマンツーマン指導を受けた。本塁打、打点の両部門でリーグトップの助っ人だが、８月は８試合で３３打数２安打、打率・０６１。この日は全体練習が休みだったが、休日返上で懸命にバットを振った。

　グラウンドで顔を合わせた２人は外野周辺を歩き始めた。会話をしながら約３０分間、７周のウオーキングを終えると、今度は立ち止まって話を始めた。そしてティー打撃後に打席に入り、指揮官を相手にロングティーを開始。タイミングやボールの見極めなどをアドバイスされた。

　１０日の阪神戦後に「入れ替えるには勇気がいるが、それも頭にはある」と２軍降格を示唆していた野村監督だが、この日の練習後には笑顔を浮かべた。「１軍で使わないのならば練習させないよ」と２軍降格の選択肢を消去。しかし、４番で起用するかについては「それは分からない」と言葉を濁した。

　エルドレッドは「全体練習は休みだったけど、自分のスイングがしっくりきていなかったから（練習するには）一番いいタイミング」と頬を緩めた。この日のマンツーマン指導をきっかけに、復活した姿を見せて欲しい。