大瀬良リベンG5連勝!鯉が2位と4差

 「巨人2‐7広島」(16日、東京ド)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が、リベンジを果たした。今季唯一の黒星を喫した巨人に8回2失点と好投。援護にも恵まれ、プロ初勝利から続く連勝でチームトップの5勝目を挙げた。広島は今季最多タイの貯金12。阪神が敗れたため、2位とのゲーム差は今季最大の4。首位固めが着々と進行中だ。

 左翼席を埋める鯉党から祝福の大歓声を受けた。大瀬良の表情が一層穏やかになった。「同じ相手に2回続けて負けるのは嫌だった。先に点を取ってもらえたので、自分らしく強気に攻められた」。力強い言葉を届けた。

 4月9日にプロ唯一の黒星を喫した巨人にリベンジ。8回2失点。マウンドでは表情を変えず淡々と抑えた。これまでの派手なガッツポーズや、雄たけびはない。坂本とロペスにソロを浴びても平静に投げ続けた。風格すら漂わせた。

 低めへの意識を徹底しわずか1四球。真っ向勝負のスタイルが、攻守の援護を呼んだ。注目のキューバ代表セペダは、3打数無安打2三振と完ぺきに抑えた。

 野村監督は「リズムがいい。彼の時は点が入る。あれだけの打線を抑えたのは、自信にしてほしい」とうなった。2位とは今季最大のゲーム差4。「われわれは挑戦者だから」と慢心はない。

 5回1/3、5失点と低調だった8日・ヤクルト戦。大瀬良はその翌日、2軍調整中の野村から連絡を受けた。「どこか悪いところがあるんじゃないか、と言われました。自分では疲れも痛いところもないと思ったけれど、フォームで肘が下がっていた」。課題に気づき修正。最速149キロの直球を投げ下ろした。

 野村には公私で世話になってきた。「何でも教えてくれて感謝しています。シーズンでこの時期と夏場に2度しんどい時が来る、と聞かされていたので、(気持ちの)準備はできていた」。その野村が12年に達成して以来の広島新人の5連勝。恩返し星でもあった。

 エース前田、バリントンを超え、チームの勝ち頭に立った。それでも「楽な展開で投げさせてもらえているので。競った試合でも勝てるようにしたい」と謙虚に語った。巨人戦初勝利も通過点でしかない。輝きは増す一方だ。

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