ドラ4西原シート初登板でプロの洗礼
「広島春季キャンプ」(15日、日南)
広島のドラフト4位・西原圭大投手(25)=ニチダイ=が15日、シート打撃に初登板した。木村昇吾内野手(33)に右越え2ランを許すなど、打者8人と対戦して被安打4。プロの洗礼を浴びた。
1ボールからの2球目だ。リリースした瞬間に直感した。「打たれるやろなって思いました」。カットボールが指にかからず真ん中へ。プロの打者が甘い1球を見逃してくれるはずはなかった。
木村に完ぺきに捉えられた打球は右翼席の芝生で大きく弾んだ。
この日のシート打撃は無死一塁の設定だったため、セットポジションでの投球が続いた。「クイックの時に体が開いてしまった」。投げ急ぎ、本来の制球力が影を潜めたことが一発を浴びた要因だった。
それでも、ツーシームに手応えを感じられたことは収穫だ。右の横手投げ。ナチュラルにシュートする直球とツーシームが投球の生命線。それだけに「変化球でストライクが取れたことは良かった」と目尻を下げた。
次回は18日の紅白戦に登板する。「今日の投球を一つの戒めとして、次につなげていかなければいけない。次はもっと向かっていくイメージで投げる」。内角への投球を恐れない。攻撃的スタイルで、次こそ打者をねじ伏せる。