野村、今季初白星で鯉4連勝導く

 広島・野村祐輔投手(23)が16日、マツダスタジアムで先発する17日・オリックス戦(呉)に向け調整した。チームは交流戦を前田健、大竹で連勝スタート。自身の今季初勝利でさらに勢いを加速させたいところ。「2人に続きたい」と、チーム今季初の4連勝へ導くことを誓った。

 勢いを自身で止めるわけにはいかない。交流戦は前田健、大竹で連勝し、野村へと巡ってきたバトン。「2人は本当に素晴らしい投球だった。僕も続いて行けたらいい。勢いをずっと継続させられるように」と、今季初のチーム4連勝へ導くことを胸に誓った。

 今季は開幕から連敗スタートし、昨季から7連敗と白星から遠ざかる。フォームの崩れから右肩を痛め、関節唇損傷で4月17日に抹消もされた。ただ1カ月ぶり1軍復帰先発となった前回10日の中日戦(マツダ)では6回3失点と復調への兆しを見せた。

 交流戦は昨季5試合に投げ、2勝0敗、防御率2・45の成績を残した。5月19日の日本ハム戦(マツダ)では7回無失点に抑え、斎藤佑に投げ勝った。「パ・リーグ相手にも通用する」と、大きな手応えをつかむなど、印象は悪くない。

 呉二河球場はヤングリーグ・倉敷ビガーズに所属した中学3年時に登板。広陵高関係者の目に止まり、同校進学へのきっかけともなった。思出の舞台で復活の1勝を挙げたいところだ。

 相手は6連勝中のオリックス。昨季は5月25日(ほっと神戸)に登板し7回2失点に抑えた。「去年とは変わっているし主軸に気を付けたい。チームに勝ちを付ける投球をする」と強打戦を警戒した。前田健、大竹、バリントンの3本柱は強力。新人王右腕が復活すれば、交流戦の大躍進は不可能ではない。

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