オリックス・ドラ1田嶋 先発ローテ、イケる!KOも、福良監督信頼不変
「社会人野球日本選手権・1回戦、三菱重工広島4-1JR東日本」(6日、京セラドーム大阪)
オリックスのドラフト1位・田嶋大樹投手(21)=JR東日本=が6日、社会人日本選手権の1回戦、三菱重工広島戦に先発したが、七回途中4失点でKOされた。それでも視察に訪れた福良淳一監督(57)の高評価は変わらず。開幕ローテ入りを確信した。
福良監督は秋季キャンプ地の高知から、田嶋視察のために急きょ帰阪。その目前でまさかのKO劇となったが、射止めた“恋人”への評価は変わらなかった。
「力を入れた真っすぐが良かった。変化球も、どんな球種でもストライクが取れる。左打者の内角にも投げられるし、四球で崩れる投手じゃない。先発ローテ?そのつもりです」と開幕ローテ入りへの期待を口にした。
振り返ってみれば昨年も、ドラフト1位で指名した東京ガス・山岡を視察したが、二回途中6失点KO。それでも「球のキレは良かった」と評価は揺るがなかった。言葉通り山岡はシーズンを通して先発ローテを守り切って8勝を挙げた。田嶋もその再現を十分期待できると見た。
不覚にも社会人ラスト登板となった田嶋はうなだれた。
「エースとしてしっかりゲームを作れなかった。チームに最後、迷惑を掛けてしまった。そこは悔いが残りました」
MAX146キロの直球を軸にスライダー、チェンジアップなどで攻めたが、拙守もあって七回途中8安打4失点(自責3)。3年間お世話になったチームへの恩返しはならなかった。
来季から本拠地となる京セラドームのマウンドについて「感触は良かった」と話した左腕。この悔しさをプロで晴らす。