日本ハム連敗…大谷「3番・DH」で逆襲「しっかり切り替えて」

 「日本シリーズ・第2戦、広島5-1日本ハム」(23日、マツダスタジアム)

 日本ハム・大谷が代打で登場したのは4点を追う九回。一発が出ても追いつけない、1死一、二塁の場面だった。頼みの切り札も空振り三振に倒れた。先発翌日にもかかわらずベンチで出番を待った大谷は「1球で仕留めるのは難しかった」と唇をかんだ。

 敵地でまさかの連敗スタート。四回に相手失策から一度は同点に追いつくが、以降八回まで無安打。チーム打率・266、パ・リーグ最高を誇った強力打線が、広島投手陣の前に凡打の山を築いていった。

 CSファイナルSで強敵ソフトバンクを退けた強さが見られない。日本ハム打線の代名詞でもある打席での粘りが見られず、得意の足を使う場面すら訪れない。守りでも公式戦では見られないようなミスを連発した。

 大谷がチームの思いを代弁する。「場所も変わるし雰囲気も変わる。しっかり切り替えていければ。札幌に帰ってしっかりやれればいい」と前を向いた。

 連敗スタートからの日本一は過去7度。そのうち1度は日本ハムの前身である62年の東映だ。先人たちが起こした奇跡を再び。第3戦から舞台は地元・札幌ドーム。大谷も『3番・指名打者』に入る。北の大地でファンの温かい拍手に包まれて逆襲に転じる。

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