上宮太子が決死の代打で九回2死から逆転勝ち 17年ぶりセンバツへ前進

本塁上でガッツポーズを見せる上宮太子・谷口=紀三井寺
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 「秋季高校野球近畿大会・1回戦、上宮太子7-5高野山」(23日、紀三井寺球場)

 上宮太子(大阪1位)が高野山(和歌山2位)を逆転で下し、8強へ進出。17年ぶりのセンバツ出場へ前進した。

 2点ビハインドの九回、犠牲フライで1点差に迫ったものの、状況は2死走者なしに変わった。2ストライクと追い込まれ万事休すかと思われたが、そこからの連打で2死一、二塁。さらに、公式戦初打席の代打・谷口義典内野手(2年)が「カウント3-1で甘い球が来ると思って思い切り行った」と左翼フェンス直撃の同点適時二塁打を放った。

 続く村上拓巳内野手(1年)も中前2点打を放って勝ち越しに成功した。だが試合終盤に正捕手が足を痛めて途中交代。途中からマスクをかぶっていた選手に代打を送ったため、九回裏の守りは捕手経験者が不在に陥った。

 「とにかく追いつかなければいけない状況だったので。打った谷口に任せようと。そういう教育をしてますので」と笑った日野監督。本来、内野手の谷口は「小、中、高を通じて捕手で試合に出たのは初めて。緊張しました」と言うように、投球練習ではいきなり2球連続でパスボール。「やばいな…」と不安がよぎったが「とにかく前に止めることだけを考えた」と九回裏をゼロに抑えて勝利を呼び込んだ。

 “決死の作戦”で大きな1勝を呼び込んだ上宮太子。谷口は「目標は近畿で優勝して神宮大会に出ること」と力を込めた。

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