「交流戦、巨人５－１ロッテ」（１９日、東京ドーム）

　流れを呼び込んだ。巨人のドラフト５位・山本（慶大）が１番打者として２安打を放ち、勝利に貢献。チームの連敗は２で止まり、２位に浮上した。山本は「２度出塁して２得点。１番として仕事ができて良かった」と笑った。

　一回は唐川の直球をはじき返して中前打。３点を先制するきっかけを作った。八回は松永から技ありの右前打を放ち、再びチャンスメーク。坂本の適時二塁打につなげ、チームの勝利を決定づけた。

　この日の５打席は、すべてファーストストライクをスイング。「１回振れば、（相手を）どう打とうか考えられる」。慶大の先輩、高橋監督をほうふつとさせる積極的な姿勢で好結果に結びつけた。

　チームは１、２番を固定できずに苦しんでいるが、ようやく形が見えた。交流戦を９勝９敗の五分で終え、高橋監督は「先頭が出て、みんな勢いに乗っていけた」と満足げ。若さあふれる切り込み隊長の勢いに乗り、広島を追い上げていく。