「ロッテ２‐０楽天」（３日、ＱＶＣマリンフィールド）

　今季を象徴するような敗戦で、楽天の２年連続最下位が決定した。試合後、左翼席のファンに深々と頭を下げた大久保監督は「現場と球団が一丸になっていかないと、絶対にＡクラスには行けない」と唇をかみしめた。

　「やられ方がずっと一緒。原因を突き詰めないと来年も同じ」と指揮官。３年目左腕の森が７回無失点と好投しながらも、後を継いだクルーズが八回に押し出し四球で決勝点を献上。打線も反発力を欠き、今季１３度目の零封負けを喫した。

　投打に大きな課題を残したまま、後任に指揮を託す。「大久保から代わって、本当に強くなったなっていうのを来年は見たいよね」。寂しげに笑い、帰りのタクシーに乗り込んだ。