清宮も武者震い…早実、初戦は今治西と

 「全国高校野球・組み合わせ抽選会」(3日、フェスティバルホール)

 5年ぶり出場の早実は、大会第3日第1試合で今治西と対戦することが決まった。スーパー1年生・清宮幸太郎内野手は、初参加の抽選会で武者震いが止まらなかったことを告白。開幕ムードの高まりを肌で実感し、意気込みを新たにした。

 とてもじゃないが、待ちきれなかった。次々と校名が呼ばれる間、清宮に“異変”が起きていた。「『まだか、まだか。何でこういう時だけ決まらないんだろう』って。だんだん手先が冷たくなって、震えと冷えが止まりませんでした」。4番目にクジを引いた早実の相手は、47番目の今治西。一身に浴びる世間の注目にも動じない16歳が、初めて武者震いしていた。

 全国49代表がズラリと並んだ抽選会場。「自分が引くわけじゃないのに、試合前より全然緊張しました。独特ですね」と、感想を漏らした。グラウンドとは違う、1年生らしい初々しさをのぞかせた。

 もっとも、相手と日程が決まったあとは、笑顔と余裕が戻った。今治西について「いつも甲子園に出ているチーム。強いと思う」と印象を話すと、第1試合の登場には「朝は強いので大丈夫。6時に球場入りなんて、あまりない。早朝野球みたい。甲子園ならではで、いいんじゃないですか」。豪快なコメントで歓迎した。

 午前中の甲子園見学会では、聖地の感触を堪能した。一塁の守備位置からカメラマン席付近まで、邪飛を追う想定でファウルグラウンドの広さを確認。「よく飛び込みながら捕るのを見るので」と、自身もダイブを辞さない覚悟を示した。打席からの印象は「大きいと思うけど、投手が近く感じる。ここに来て暴れてやるぞという気持ちは増した」と、好印象を抱いた。

 いよいよ迫った夢舞台。この日、兵庫県内で行った練習では47スイングで場外弾を含む4発を放つなど、調子は上々だ。「1年夏から出られるのは貴重。人生最大と言っていい財産になる。悔いが残らないように全力でプレーしたい」。あとは自慢の打棒を披露するのみ。清宮の夏が“本番”を迎える。

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