ロッテ田中カッチコチ“赤点”デビュー

 「ロッテ0-7西武」(29日、QVC)

 3万100人の大観衆を前に、ロッテ・田中は3回5失点に沈んだ。秀才右腕を待ち受けたものは、プロの世界の厳しさ。「地に足が着いていない感じだった。最後までいいリズムに持ってこれなかった」と悔しさをにじませた。

 第1球。146キロの直球が外角に外れた。その後もストライクが入らない。2者連続四球を与えると、本来の自分を取り戻せないまま、あっという間に4失点。「アウトを1つ取ることの難しさを感じた」と唇をかんだ。

 試合前にグラウンドをのぞくと、超満員のスタンドが目に入った。試合開始が近づくにつれ、高まる心臓の鼓動。「ブルペンでも緊張してしまって、乗っていけなかった」。緊張で自分を見失い、思い切り腕を振ることができなかった。

 次回登板について伊東監督は「先発は厳しいかもしれない」とローテ白紙を明言。ただ2軍には落とさずに30日からベンチ入りさせ、当面は中継ぎで待機させる方針だ。1軍で場慣れさせるのが狙いで、落合コーチは「将来的にはもちろん先発」と期待を口にした。

 挑戦は始まったばかり。「今日の失敗が笑って思い返せるような投球が、これからできるように頑張っていきたい」と前を向いた田中。悲観してはいられない。

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