鷹松坂の“カーテン”異例の非公開投球
「ソフトバンク春季キャンプ」(1日、宮崎)
9年ぶりに日本球界復帰したソフトバンクの松坂大輔投手(34)が1日、異例の非公開練習で宮崎春季キャンプをスタートさせた。
人けのないブルペンに姿を見せたのは、「タカの背番号18」だった。ランニングシューズを履いたままシャドーピッチング。そして見守っていた約30人の報道陣に声を掛けた。「あの…、いいですか。退室していただいて」。異例ともいえる非公開でブルペンにこもった。
再び姿を見せたのは約70球を投げ終えた約30分後。「集中してやりたかった。まだお見せできるようなきれいな形じゃないし、見せるのはきれいな形になってから。力(の入れ具合も)6、7割。スパイクを履くと力が入る。自分をセーブするために履かなかった」
キャンプには1万7200人が押し寄せ、約25台のテレビカメラも松坂の動きを追った。「あらためて、いよいよ始まるんだなと思った」。2011年の右肘手術後は低迷が続いたが、今キャンプでは「原点回帰」を掲げて完全復活を目指す。