日本ハム・大谷 開幕投手「やりたい」

 日本ハムの大谷翔平投手(20)が30日、初の開幕投手へ強い意気込みを見せた。沖縄・名護での先乗り合同自主トレ打ち上げ後、「投手だったらそこを目指すのは当たり前」と力強く宣言。その目標に向け、この日はブルペンで新球“横スラ”を試投。今まで投げていた縦に落ちるスライダーに加え、新たな武器として横に曲がる新スライダーを習得し、さらなる進化を目指す。

 飛躍を目指す3年目。大谷が初の開幕投手について、胸の内に秘めた思いを精悍(せいかん)な表情で明かした。

 「シーズンが終わった時点で考えていました。投手だったらそこを目指していくことは当たり前。去年は狙える位置にいなかったけど、素直にやりたいなと思いました」

 昨年はチームトップの11勝をマークした。打撃との二刀流というハンディがありながら、今やローテの中心的存在。栗山監督も「全部、勝てと言いたい」と、さらなる飛躍を期待している。

 2月9日の紅白戦初登板が既に内定している大谷。今季はそこから3月27日の楽天との開幕戦(札幌ドーム)へ向け、逆算していく。「紅白戦、オープン戦で結果を出していければ」。危なげない投球を披露し、首脳陣に開幕投手が自分であることを証明していく。

 その大きな目標へ、二刀流右腕は進化中だ。沖縄での先乗り自主トレ最終日のこの日、ブルペンで新たな球種を解禁した。それは横滑りスライダー。捕手を座らせて投じた50球のうち10球が“横スラ”だった。通常より人さし指と中指を広げた握りで、自分で考えたという。初めて受けた大野は「むちゃくちゃ曲がってた。衝撃を受けた」と大きな武器になることを確信した。

 2月1日には春季キャンプが始まる。「すごくいい練習ができた。しっかり体もつくれたので、徐々に上げていきたい」。3年目の二刀流は、投手で開幕から1年間フル回転する。

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