リハビリ順調もバレ春季C間に合わない

 ヤクルトは4日、10月1日に米国で左アキレス腱を手術し現在リハビリ中のウラディミール・バレンティン外野手(30)が、来季の春季キャンプ(2月1日開始、沖縄・浦添市)初日に間に合わない見通しであると明らかにした。また、バレンティンが3年契約の2年目となる来季の契約を年俸250万ドル(約3億円)で更新したと発表した。

 “60発男”がまた調整遅れで春を迎えそうだ。米国でリハビリ中のバレンティンの現状について、ヤクルトの奥村政之国際担当は「順調との報告を受けている。松葉づえ、歩けるギプスとかの段階を経て、今は普通の靴を履いて室内でやっている」と説明した。

 気になるのは来日の時期。奥村氏は「年が明けての状態を見てから話し合う。キャンプの頭からとは考えていない。全治6カ月なので、暖かいところでできるだけやって、ある程度動けるようになれば」と、春季キャンプは途中参加になるとの見通しを示した。

 バレンティンは今季も1月中旬に妻への暴行監禁容疑で米捜査当局に逮捕されるトラブルに見舞われ、春季キャンプ初日には間に合ったが、調整遅れで合流。それでも、左アキレス腱痛を抱えながら打率・301、31本塁打の好成績を残し、最高出塁率のタイトルを獲得した。

 来年に本社創業80周年、球団設立65周年の節目を迎えるヤクルトは今オフにFAで成瀬と大引を獲得する大型補強を敢行。だが、2年連続最下位からはい上がるには、主砲の存在は欠かせない。来季も調整遅れを吹き飛ばすような活躍を見せられるかに注目だ。

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