阪神・大竹“鯉キラー”健在 白星ならずも6回4安打1失点の好投「緩い球をしっかり使えた」
「阪神1-3広島」(8日、甲子園球場)
“鯉キラー”は健在だ。今季広島戦初登板の阪神・大竹が6回4安打1失点の好投。勝利には導けなかったが、要所を締める投球で試合を作った。
先発予定だった6日の同戦が雨天中止となり、調整が変わっても、問題なかった。「今日は立ち上がりから緩い球をしっかり使えた」。立ち上がりから低めに集めた丁寧な投球で二回まで1人の走者も許さず、無安打に抑えた。
唯一の失点は三回だ。1死から中村健にチェンジアップを左翼席へ運ばれるソロを被弾し、先制点を献上。その後は、後続を抑えて最少失点に防いだ。
同カード初被弾を食らったが、すぐさまリベンジした。五回1死で中村健との第2打席。「やられた球種でやり返せたのは大きい。次、対戦したときに打たれた気持ちで投げてしまうので」と、カウント1-2からの4球目、捕手・坂本のサインに首を振り、チェンジアップで空振り三振に抑えた。
昨季は7試合で6勝0敗、防御率0・57と好相性を誇った鯉打線。今季もまだまだ戦いは続く。巧みな投球術で料理するだけだ。