「大阪コミコン2024」本物のハリウッドスター、人気映画のブース、コスプレ… 個人販売の参加者は誰もが世界と繋がれる巨大イベントで何を感じたか

5月3日から5月5日までインテックス大阪で開催されていた「大阪コミコン2024」。ハリウッドスターらによるトークイベントや、映画『スター・ウォーズ』など人気作品の特別ブース、参加者らによる人気キャラクターのコスプレ行進など見どころ満載の一大イベントだ。大阪での開催は昨年に続き2回目となる。

会場には、「アーティストアレイ」と呼ばれる区画でアーティストらが自身の作品を販売しているブースもあった。国籍、絵のタッチも様々なアーティストが多数参加し、イベントを盛り上げていた。

イベント初日、お客さんが途絶えなかったブースのひとつ、アーティストのMatteo Lolliらに話を聞くことができた。アメリカのコミックス(アメコミ)などのキャラクターを描いて販売しているという。日本で人気なのは『スパイダーマン』で、その他には購入者側から描いて欲しいキャラクターを聞き、その場で絵にする「クイックスケッチ」という作品も人気なのだそうだ。特に今回のようなコミコンでは、コスプレをした人から「自身のコスチューム姿を描いてほしい」という要望も多いそう。

コミコンの雰囲気をMatteoらに聞くと、「海外と変わらない。日本だからと言って違いはないよ。日本語と英語が混じり合いながら、シンプルなコミュニケーションでコミコンは進行していくね」。海外のアーティストといっても日本語ができる人もいれば、できない人ももちろんいる。コミュニケーションが取りづらいのかと思ったがそうではないようだった。商品の売れ行きも国によって違うのかと聞くと、「日本では武士のコスチュームのような“日本っぽい”ものが売れる。この絵柄は外国でも大人気ですよ」。

販売する国の流行の映画などは調査して、イラストに取り入れることもあるという。

一方で、客層を掴むのが難しいと語る出展者もいる。

「大阪と東京で年齢層が違いますね」

そう語るのは小売店舗・個人販売として参加していた「魚太商店」だ。昨年の東京会場に続き、2度目のコミコン。SF映画『ブレードランナー』、アニメ『ヤマト2520』に『∀ガンダム』などのビジュアル・フューチャリスト、シド・ミード氏の作品の販売展示を行っていた。

「東京に比べて大阪は若い子が多い印象です」

代表の松井さんはそう語る。シド・ミードを知らずに商品を購入する客も多いという。

「それはコミコンならではですね。シンプルにビジュアルの可愛さ、かっこよさに惹かれて購入してくださっています。ライト層が多いのかもしれませんね。家族連れも多く見かけます」

さらに、松井さんは続ける。

「自分の好きなアーティストの凄さを伝えるのは難しいですね。コミコンはアウェーな感じがある。アメコミなどを目的として来場する人が多い。シド・ミードは玄人好みだと私は思っています。それをコミコンのファンに伝えるには、玩具など立体的なものをもっと増やして注目してもらうようにしないと。触って体験するのもやはりここでは大事。次回に向けての課題ですね」

昨年に続き、格段にパワーアップしていた今年のコミコン。スターの共演、憧れのあのキャラとの2ショットを楽しんだ方はまた違うコミコンの世界を覗いてみてほしい。コミコンはどんな人にも開かれている!

(まいどなニュース特約・宮本 裕也)

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