木村和司氏「サッカーなんか遊びよ」 Jリーグ発足時を支えた名選手 64歳の今も魅力的な存在
Jリーグは5月15日に開幕から30周年を迎える。30年前の1993年5月15日、V川崎-横浜Mの開幕戦で東京・国立競技場のピッチに立った元日本代表MFの「ミスター・マリノス」木村和司氏(64)が9日までにデイリースポーツのインタビューに応じた。日本リーグ時代からサッカー界を支えたレジェンドの素顔を担当記者が明かす。
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木村氏は現在、横浜市内のフットサル場「スポーツジャングル10」を運営し、子供から大人まで指導を行っている。指導方法も生徒らのプレーを見守る時間がほとんどだ。
「小っちゃい時は、もう遊ばす。そこが一番じゃないかなぁ。サッカーなんか遊びよ」と、遊びから生まれる想像力を大事にする。
「ワシが好きなのは(元ブラジル代表の)ロナウジーニョ。ああいう遊び心を持った選手が、日本から出てきてほしいよね」
そこには木村氏が求めた引退後の形があった。「やっぱり幸せよ。辞めてもサッカーに携われるっていうのは。あとはサッカーに恩返しをしたいっていうかね」。そこまで話すと「ええ格好すぎるけどな」と照れてみせた。往年の名選手は、64歳の今もなお魅力的な存在だ。(デイリースポーツ・サッカー担当 中田康博)